今回は約1ヵ月ぶりの「街区表示板と鉄道の旅 大阪市24区編」の記事となりますが、第3回となる今回は浪速区でございます。今回の浪速区は旧南区(現在の中央区南部)から1925年に分区されて誕生した行政区であります(詳しくはWikipediaをご覧ください)。
浪速区最初の街区表示板は左の画像の「浪速区大国三丁目13」であります。
その「浪速区大国三丁目13」の街区表示板の住所に該当するのは地名が「大国」ですので大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線の大国町駅を想像された方もおられると思いますが、上の画像のJR今宮駅であります。
現在のJR今宮駅は関西本線(大和路線)と大阪環状線の列車が発着しており、こちらの関西本線のホームは相対式ホームとなっております。画像は2番のりばに停車する201系です。
上の画像は関西本線の列車が発着する2番のりばを撮影したものですが、画像ののりば案内にもありますように大阪環状線の3番のりばは関西本線の2番のりばと同一平面上に存在するので島式ホームの構造となっており、さらに大阪環状線の4番のりばは画像の案内にもありますように階段を上ったところにあり、大阪環状線の3番のりばとの単式上下二層構造のホームとなっております。
こちらは大阪環状線3番のりばを発車したところの323系です。
こちらは大阪環状線4番のりばを発車したところの同じく323系です。
次は少し移動しまして、左の街区表示板の画像の「浪速区恵美須西三丁目17」であります。
その「浪速区恵美須西三丁目17」の街区表示板の住所に該当するのは地名が「恵比須」ですので大阪メトロ堺筋線の恵美須町駅を想像された方もおられると思いますが、上の画像のJR新今宮駅で、東口(通天閣口)を撮影したものです。
上の画像は東口(通天閣口)の改札口です。
上の画像はJR新今宮駅西改札口の様子をJRと南海の両方の改札外となる場所から撮影したものです。
上の画像はJR新今宮駅の改札内から西改札口と、小さく写っているだけですが、南海新今宮駅の東改札口を撮影したものです。南海新今宮駅の住所は西成区になりますので今回は取り上げませんが、この新今宮駅でのJRと南海の乗り換えは一旦一方の会社の駅の改札を出場してからもう一方の会社の駅の改札に入場して乗り換えるようになっており、同じ大阪環状線でもJRと近鉄の乗り換えが改札を1回通るだけの鶴橋とは違うスタイルとなっております。
上の画像はJR新今宮駅のホームの画像で、島式ホームの2面4線の構造となっており、外側の1・1番のりばが大阪環状線、内側の2・3番のりばが基本的に関西本線(大和路線)(一部大阪環状線・阪和線の列車の発着あり)のホームとなっております。画像は内側の2番のりばに停車する221系です。
上の画像は外側の1番のりばに停車する323系です。
上の画像の撮影場所は西成区太子になりますが、大阪の有名な観光地である通天閣とJR新今宮に入線する323系を絡めて撮ってみました。
そして、次も少し移動しまして、かなり傷みが激しいですが、左の街区表示板の画像の「浪速区敷津東三丁目2」であります。
その「浪速区敷津東三丁目2」の街区表示板の住所に該当するのは南海今宮戎駅であります。これで浪速区内にある「今宮」と名の付いた駅名をすべて紹介することとなりますが、「今宮」という名の付いた駅名ながらどの駅も「今宮」という地名に所在しないので浪速区ともう一区「今宮」の名の付いた駅がある西成区の地名を調べてみますとどちらの区にも「今宮」という地名は現存せず、大阪市編入前の西成郡今宮村から西成郡今宮町だった頃まで村名や町名で使われたのを最後に地名としては使われなくなったようです。
上の画像は今宮戎駅の改札口です。この今宮戎駅は普段ひっそりとしてますが、駅名にありますように今宮戎神社の最寄り駅ということもありまして、毎年1月の十日えびすの際は大混雑となりますので、画像の一番左側のシャッターの場所が開いて臨時改札口となり、真ん中のシャッターも開いて臨時のきっぷ売り場となって混雑を捌くようになっております。
上の画像は今宮戎駅のホームで、この今宮戎駅は南海本線と高野線の両方が走る線路別複々線の区間に位置しますが、ホームは高野線のみで、列車の発着も現在は高野線の各駅停車のみとなっており、この今宮戎駅の他に萩ノ茶屋駅も同じ構造となっております。
上の画像は現在の今宮戎駅の駅名標で、駅ナンバリングもされているのが確認できます。
そして、こちらの上の画像は偶然にも2008年に撮影していた古いタイプの今宮戎駅の駅名標です。
上の画像は高野線の各駅停車の6300系が2番のりばに停車しているところです。
上の画像は1000系による南海本線の普通列車が今宮戎駅を通過するところで、この今宮戎駅と萩ノ茶屋駅には南海本線のホームがないことで通過しなければならないことから、南海本線の「普通」、高野線の「各停」という種別を使い分けることになったのは有名な話であります。
上の画像は2015年にこの今宮戎駅で撮影した登場時の塗装に復刻された7000系と10000系による特急サザンです。
次も少し移動しまして、左の街区表示板の画像の「浪速区恵美須西二丁目1」であります。
その「浪速区恵美須西二丁目1」の街区表示板の住所に該当するのは阪堺電車の恵美須町駅であります。
上の画像は恵美須町駅の入口にある駅名標を撮影したものです。
上の画像は恵美須町駅の入口を少し入ったところで、手前には外貨両替機、少し進んだところの時刻表の下には外国語のパンフレット類が置かれていて、インバウンド対策がしっかりされていることが確認できます。
上の画像は現在の2番降車ホームから撮影したもので、現在の1番線にモ701形モ710が停車しています。
上の画像は現在の1番線乗車ホームの左にあった以前の1番線の跡地です。
上の画像は現在の1番線降車と2番線乗車ホームの先端にある信号扱い所で、木造の建物が歴史を感じます。
上の画像は現在の2番線を撮影したものですが、降車ホームの屋根は昨年の台風21号の被害で一部屋根が飛んでしまっています。そして、降車ホームの手前に格子になっている場所があるのが確認できます。
先程の格子の場所を拡大して撮影したものですが、いつもお世話になっている同好の方のお話によりますとこの場所はかなり昔に改札口として利用されていたようでして、いつ頃まで使われていたかは不明だそうです。
次はほんの少しだけ移動しまして、かなり色が抜けてしまってますが、左の街区表示板の画像の「浪速区日本橋五丁目5」であります。
その「浪速区日本橋五丁目5」の街区表示板の住所に該当するのは大阪メトロ堺筋線恵美須町駅であります。画像は恵美須町駅2号出入口であります。
上の画像は恵美須町駅ホームで撮影した66系と柱に表記されているタイプの恵美須町駅の駅名標です。この堺筋線恵美須町駅は学生の頃によく寄り道して電化製品やゲーム、音楽CDをよく見たり買ったりしていた時に利用していた思い出の地ですのでいれさせていただきました。
次は先ほどよりは多めに移動しまして、左の街区表示板の画像の「浪速区大国一丁目1」であります。
その「浪速区大国一丁目1」の街区表示板の住所に該当するのは大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線大国町駅5号出入口であります。本来の大国町駅の住所は「浪速区敷津東三丁目11」ですが、運良く「浪速区大国一丁目1」の街区表示板が撮影できたのと偶然にも5号出入口がその街区表示板の住所に該当していたことで少し強引に採用させていただきました。
上の画像はその街区表示板のある「浪速区大国一丁目1」から本来の大国町駅の住所である「浪速区敷津東三丁目11」の建物を撮影したもので、この建物は以前「靴のトミヤマ」という有名な靴屋さんだったので自分も何回か買ったことがありますが、現在は残念ながらなくなってしまいました。
上の画像は大国町駅の御堂筋線の1番のりばと四つ橋線の2番のりばのホームで、四つ橋線の3番のりばと御堂筋線の4番のりばのホームも含めて2面4線の島式ホームとなっておる、大阪メトロでは唯一同一ホーム上での乗り換えが可能な駅となっております。
ホーム内も撮影する向きによりますと御堂筋線と四つ橋線の駅名標が同時に写ってくれるのでなかなか楽しいものがあります。
そして、同一ホームに二路線の列車が入線している風景は大阪メトロではこの大国町駅でしか見ることができません。画像は右側の御堂筋線は10系、左側の四つ橋線は23系です。
次はそれなりに移動しまして、左の街区表示板の画像の「浪速区桜川三丁目8」であります。
その「浪速区桜川三丁目13」の街区表示板の住所に該当するのは地名が「桜川」ですので大阪メトロ千日前線と阪神なんば線の桜川駅を想像された方もおられると思いますが、南海高野線(汐見橋線)の汐見橋駅であります。
上の画像は2019年現在の汐見橋駅の改札口であります。
こちらの画像は同じく汐見橋駅の改札口を2007年に撮影したものですが、当時改札口の上には「南海沿線観光案内図」と書かれた路線図がまだありました。
上の画像はその「南海沿線観光案内図」と書かれた路線図を撮影したものです。
そして、今回は改札内に入りませんでしたので2007年に撮影したものがしばらく続きますが、1番線に停車する2200系です。
こちらは古いタイプの汐見橋駅の駅名標です。
そして、こちらは木製のベンチで、背もたれには「パチンコ クイン」「紳士の憩い場」と書かれていて時代を感じさせてくれます。
次はほんの少しだけ移動しまして、左の街区表示板の画像の「浪速区幸町二丁目8」であります。
その「浪速区幸町二丁目8」の街区表示板の住所に該当するのは今月で開業10周年を迎えた阪神なんば線桜川駅であります。
上の画像は汐見橋交差点の南西側を写したもので、阪神桜川駅と南海汐見橋駅が隣同士にあるのが確認できます。
こちらは10年前の2009年に撮影したもので、現在では見慣れた風景ですが、阪神電車の駅名標と南海電車を同時に写せるとは思ってもみませんでしたので当時はそれを面白いと思ってシャッターを切っていました。
こちらは阪神桜川駅の改札口です。
こちらは改札口を入ったところにある行先表示器で、片方に阪神電車の駅名の「尼崎」、もう片方に近鉄電車の駅名の「東花園」「近鉄奈良」と表示されていて、開業してすぐに見た時は感動したのを思い出します。
こちらは阪神桜川駅のホームで、開業前は当時の大阪市営地下鉄千日前しか走ってませんでしたので、この阪神なんば線が開通するまでの経緯をご存知の方にはわかると思いますが、この阪神桜川駅だけに限らず、阪神なんば線と乗り入れ先の近鉄奈良線の各駅のホームで実際に阪神電車や近鉄電車の車両が発着する姿を見た時には本当に感動したのを今でも忘れられません。
今回浪速区は大阪市24区で一番面積の小さい行政区でありながら特徴のある駅や施設が多くて巡っていてなかなか楽しいものがありました。
毎回粗い感じのいいかげんな記事でありますが、また次回もよろしくお願い致します。
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